妊婦健診
妊娠12週から妊婦健診を始めます。母子手帳と妊婦健診受診票をお持ちください。
妊婦健診では、超音波検査の他、血圧や体重、尿検査、腹囲の測定、むくみのチェックなどをしています。
妊娠経過の確認だけでなく、妊娠中の過ごし方やお産に向けた心身の準備についても一緒に考えていきましょう。心配なことがあれば、医師や助産師にいつでもご相談ください。
また、出血や腹痛、体調不良などの緊急時は、早めに電話にてご連絡ください。
健診スケジュールと主な検査
- ◎ 11週から 4週に1回
- ◎ 24週から 2週に1回
- ◎ 36週から 毎週
検査時期 | 主な検査 |
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12週 | 超音波検査(初期精密胎児超音波検査) 血液検査(B型・C型肝炎ウイルス、梅毒、風疹、HIV抗体、トキソプラズマ、成人T細胞性白血病ウイルス/血液型、不規則性抗体/貧血/血糖値/甲状腺機能) 腟分泌物検査(クラミジア)、子宮頚がん検診 |
16週 | 超音波検査、腟分泌物検査(細菌性腟症、B群溶連菌) |
20週 | 超音波検査(中期精密胎児超音波検査) |
24週 | 経腟超音波検査 |
26〜28週 | 50gGCT |
30週 | 血液検査(貧血)、経腟超音波検査 |
36週 | 血液検査(貧血)、腟分泌物検査(細菌性腟症、B群溶連菌)、NST |
妊婦乳房スクリーニング
日本人女性の乳がん罹患率は上昇しています。
また、妊婦健診を受けにいらっしゃる皆さんは、乳がんや子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんの好発年齢にいる方々でもあるのです。
赤川クリニックでは、妊婦さんを対象に、視触診と超音波検査を併用した妊婦乳房スクリーニングを行い、現在まで8,000例を超える方々を拝見してきました。
その結果を、日本乳癌検診学会や日本産婦人科乳腺医学会などで発表し続け、産婦人科医による乳腺疾患スクリーニングに、視触診・超音波検査が有用であることを示してきました。
当院で妊婦健診を受ける皆さんが、乳腺疾患のスクリーニングの機会を活かしていただけるよう願っています。
そして、無事にお産を終えた後も、乳房、乳腺に違和感がある時は、ぜひ相談に来てください。
妊娠中の超音波検査
妊娠週数に応じた赤ちゃんの発育や形態的な変化、胎盤の位置、羊水量の評価、子宮頚管長を調べます。
毎回 | 赤ちゃんの発育や、赤ちゃんの体の構造上の変化を確認します。 |
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妊娠16週、24週、30週前後 | 胎盤位置の異常や、子宮頚管長の異常の有無を確認します。 |
- 妊婦健診の際には、毎回4Dエコーも行なっています。 ※ 代診日を除く
- 超音波検査を行う際、赤ちゃんの画像を録画することができます。
ご希望の方は、予め氏名を記入したUSBメモリ(4GB以上)をご用意ください。
録画機器とUSBメモリの相性により録画できない場合もありますので、ご了承ください。
超音波診断装置
9w
11w
14w
15w
24w
24w
33w
胎児超音波スクリーニングについて
妊娠週数に応じた赤ちゃんの発育や形態的な変化、胎盤の位置、羊水量の評価、子宮頚管長を調べます。
以下の検査は、超音波による出生前検査という意味合いがあり、異常所見の有無を確認するという明確な目的のある検査です。
他院でお産を予定している妊婦さんでも、検査のご希望があれば拝見します。
妊娠11〜13週(初期精密胎児超音波検査) | 赤ちゃんの形態的な特徴から、先天性心疾患の有無や、染色体の数的変化の可能性、大きな奇形がないかを確認します。 |
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妊娠20週前後(中期精密胎児超音波検査) | 全身の形態的な異常や、先天性心疾患の有無を確認します。 |
妊娠30週前後 | 心臓の形態的な異常の有無を確認します。 |
50gグルコースチャレンジテスト(50gGCT):
妊娠26〜28週
妊娠糖尿病の早期発見のためのスクリーニング検査です。
結果が基準値を超えていた場合、後日75gの糖負荷試験を行い、診断を行います。
NST(ノンストレステスト)
赤ちゃんの心拍と子宮の収縮を見て、胎児胎盤機能を評価します。
36週前後からは健診毎に、40週以降は1〜2日毎に行います。