RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)が接種可能となりました!
2024.9.9 更新
*RSウイルス感染症について
RSウイルスは世界中に広く分布しており、生後2歳までにほぼ 100%の子が感染します。乳幼児における肺炎の約 50%、細気管支炎の 50~90%が RSウイルス感染症によるとされています。症状は感冒様症状から下気道感染に至るまで様々ですが、特に生後 6 か月未満で感染すると重症化することが知られています。
RS ウイルス感染による乳児の入院は、基礎疾患を持たない場合も多く,生後1~2 か月時点でピークとなるため、生後早期からの予防が重要なのです。
*RS ウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)
RS ウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)は、妊婦さんに接種することにより母体の体内でRSウイルスに対する抗体を産生し、その抗体が胎盤を通じて母体から胎児へ移行することで、出生後の乳児をウイルスから守り、乳児における RS ウイルス感染を原因とする下気道疾患を予防します
妊娠 24~36週(重症化阻止率の面から、より効果的な接種時期は28週以降とされています)の妊婦さんに 1 回 0.5mL を筋肉内に接種します。
*RS ウイルスワクチン(アブリスボ®筋注用)を妊娠中に接種した方へ
小児科医に母体へのワクチンの接種歴の有無を正確に伝えることが重要。
そのため、妊娠 24~36 週にワクチン接種を施行した場合は、
母子手帳の「予防接種の記録(5)その他の予防接種」に必ず接種した記録を残しましょう。
*接種は予約制です。(診療時間内にお電話で、または来院時に受付で)
*接種費用は自費診療で、32,000円(税 )です。